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○誰も知らない→岡本圭人○

 


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#JUMPで妄想


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フォロワーさま400人突破記念企画


(.さんリクエスト)


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Very Thanks!!!


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『〇〇…?そろそろ行こう?』


「はーい、じゃあね!伊野尾!」


理系キャンパスと文系キャンパスは道路を挟んで存在している。
私は同じクラスの伊野尾に雑に別れを告げて、圭人の方へと歩き出す。


「何食べる?」


『ん…〇〇は何食べたい?』


「濃くなくて、熱くなくて…」


いつも通り私は意味不明なリクエストを突き付ける。
その要望にも圭人は微笑みながら応えてくれて、
結局はなんでもいい私を見抜いたように今日はこれにしようと
アイディアを出してくれる圭人こそ理想の彼氏だと思う。


『最近、伊野尾君と仲良いよね』


「なんかさ、女子っぽいっていうか…さ?」


『可愛いよね、分かるよ、なんとなく。』


たわいもない話を永遠と続ける私にも頷いて、応えてくれて。


『今日、家来る?』


「あ、行きたいかも」


そんな思いつきみたいな言葉が私たちの行き先を決める。
部屋に入れば相変わらず片付いていて、生活感はほとんどない。


『で、なんだけど…』


「あ、うん?」


携帯を触りながら圭人の話も聞く、なんて最初から無理があることは
分かっていたけど、ちょうど伊野尾からの連絡で。


「…ごめん、伊野尾に返事してからでもいい?」


『……』


普段はいいよ〜って緩く返事をくれるのに、今日に限って黙り込む圭人。
ふと視線を送ると、体勢ごとぐるりと変わる。


『これ、お預けね』


「…え?、圭人?」


携帯を奪い取られた私の手にはすぐさま圭人の手が繋がれる。


『あんまり厳しいこと…でも〇〇が悪いんだよ?』


「…何言ってん、」


言葉の続きは圭人の唇が断ち切って、腕が少し痛いくらいに握られる。


「けい…と、……痛い…」


『ちょっとくらいは、…いいんじゃない?』


相変わらず圭人の目は…なんて視線を合わせてみるけど、
背筋が凍るかと思うほど、真っ直ぐで固まってしまう。


『…べつに束縛とかは…するつもりないけどさ?』


でも〇〇が悪いんだって思ってもらわないと。なんてぶつぶつ言いながら
私の首筋に噛み付くようにキスをする。


『…俺のこと、嫌い?』


「……好きだけど、」


『好きだよね、知ってるけど』


私の方が目が泳いでしまう。
いつもの優しい表情はどこに置いてきてしまったのか…
聞きたくても、耳朶を噛まれれば、もれなく溢れる声に飲み込まれて。


『…今の〇〇、すっごいいい顔してるけど………』


こういうの好きだったの?なんてどこか意地悪に微笑んだ圭人に
不覚にも、史上最大のときめきを見せた私の胸は鼓動を速めていく。


「圭人…?伊野尾の事は謝るから、」


『何が悪いか分かってる?俺のこと、ほっといたよね?』


「そうだけど…」


『俺、意外と優しくはないよ…〇〇知らないと思うけど』


今も〇〇のその目に、興奮してたりするんだから、なんて
言われて興奮する私もどうかしてるのかもしれない。

 


…fin