○憧れのシュート→薮宏太○
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#JUMPで妄想
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「先輩っ!」
『おお〜〇〇。』
「お疲れ様です。」
ペコリと頭を下げるとふにゃぁと笑うその顔が好き。
「疲れました?飲みますか?」
『気が利くね!』
スポーツドリンクを手渡すとぐびっと飲む。
喉仏が動いているのがなんだかセクシー。なんて、言ったら
どこ見てんだよ〜ってまたその笑顔を向けてくれるのだろうか。
「…今日もたくさんシュート、決めてましたね。」
『部内の練習試合だけどね?』
本番で決めたらかっこいいよな!なんて笑う先輩に
いつだってかっこいいですよ!って返したくなるのは私だけ?
「…次の試合、シュート決めてください。」
『ん〜?俺がシュート決める所、見たい?』
「いつも決めてますけど…なんか約束して決めてくれたら…」
『かっこいいよな、決めたら。』
頷く事しか出来ない。なんて返せばいいのか思いつきすらしなくて。
「…外してもいいですよ、」
『いや、ちゃんと決めるよ』
自分でも何言ってるんだろうって嫌気がさしてきた。
そんな時、先輩が私の肩に先輩の肩をぶつけてくる。
『だからさ、ちゃんと見てるんだぞ?』
「え…っ、あ、はい。」
頭をポンポンってされて、しまいにはわしゃわしゃって。
マンガの主人公、王道系のやつ貰っちゃいました!
なんて心の中でガッツポーズをしている私に追い討ちが…
『あ、やべ〜、戻るわ!』
かかることもなく、光先輩に睨まれた薮先輩はグラウンドに戻っていく。
私は上の空、夢の中、どの言葉にも似合わない世界にいるようで…
『〇〇?〇〇〜!』
「あっ!…えっ、あ、はい?!」
気付いたら、また目の前に薮先輩。
『次の試合、ハットトリック決めたら、彼女になって?』
私が頷くより0.5秒早く、練習戻るわ!ってかけていく先輩を見送った。
…fin