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○SUPERMAN→中島裕翔○

 

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10/16


#JUMPで妄想


#Album_m_m

 

(DEAR.初回限定盤1)


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愛しい人の声は、どんな時まで瞬間的に聞こえる。近くにいなかったとしても。

 

"…疲れたかも"

 

心の中に急にぽつりと浮かんだ言葉。
大丈夫かな?そんな気持ちになるのはいつも〇〇に何かあった時。

 

{裕翔?どうした?}

 

『あっ…なんでもない。』

 

なんだよって笑う光君。
俺はなるべく平静を装う。

 

『今日って何時までだっけ?』

 

{予定では終わってるはずだけど…押してるな。}

 

時計を見た光君が少し眉を下げる。

新曲のPV撮影だし、早く終わることはないと思っている。でもそんな時に限ってこういう勘が働く。

 

{でも次の通しで最後だから。予定?}

 

『いや、何も無いけど…』

 

それ以上は何も言えなくて、そんなところに薮君が来る。光君を連れてどこか行ったから俺は携帯を取り出す。

 

"今日、家寄ってく。"

 

その連絡だけを入れて俺はまた撮影に戻る。
何かあったとしても、耐えて欲しい。そう願いを込めて。

 

____

 

{お疲れ〜}

 

終わりの合図に俺は少しの焦りが生まれる。
今からは〇〇だけを、思って、考えていい時間。

打ち上げどうする?って山ちゃんが言い出す。
皆は行くって言うし、雰囲気としては断れない。

 

{裕翔、体調悪いのはどうした?}

 

『え…そんなこと、』

 

光君が急にそんな事を言い出して、周りにも心配される。

 

『大丈夫だか{明日も撮影あるんだし、裕翔は帰りな?}

 

残念…ってメンバーは口を揃えて言ってくれる。俺は全然意味が分からないけど、でも光君が近寄ってきて。

 

{何かは知らないけど、何かあるんだろ?行けよ。}

 

俺にだけ耳打ちしたらメンバーをまとめて店の案を出し始める光君。
その背中を見つめていて、優しさに気づく。

 

『皆、ごめん…お疲れ!』

 

現場を飛びだす、息が切れて苦しくなるほどに走る。〇〇の家について鍵を開ける。電気はついてなくて、部屋に入る。ぱちっと電気をつけるとソファに丸まるように座る〇〇の姿。

 

『寒いでしょ…風邪ひくよ。』

 

「もう、ばか…遅い。」

 

俺を見つけた〇〇。近づいた俺にしがみつくように抱きついてくる。その瞬間、何かがぷつりと切れたように泣き出す〇〇。
でも、俺の胸の中で泣いてくれることに安堵する。

 

「なんで気づくの、」

 

『テレパシーってやつ?かも。』

 

「…そういうとこ、だよ。本当に。」

 

怒っているのか怒っていないのか分からないけど、泣きながらも強がる〇〇を俺は抱きしめるだけ。

 

『……俺を頼っていいんだよ、いつでも助けに行くから。』

 

「うん。でも、私が言わなくても気づいてくれるでしょ?」

 

〇〇が俺から体を離して、唇を重ねる。
離れると恥ずかしそうに笑う〇〇。その目元の涙を丁寧に拭う。

 

微笑んだ〇〇から今度は話を聞く時間。
その後は、その心の傷を癒す時間。

 

…fin