○Invitation→八乙女光○

 

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#JUMPで妄想


#Album_m_m


(DEAR.初回限定盤1)


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目を開けると、いつもの部屋でなくて。
キラキラした装飾、ホテルのスイートルームでもこんなに眩しくはない。

 

『…起きた?』

 

「え、…どういうこと?」

 

目の前にいるのはいつもの光とは違う気がする。

 

『ほら、見て?』

 

鏡の前に立たされた私はいつもとは違う。
ドレスに巻き髪、唇だけでも分かるような綺麗なメイク。

 

「なんで…」

 

『仮面舞踏会だからね?』

 

光も仮面をつける。
いつもは見ない光のタキシード姿に心が踊る。

 

「ここ、」

 

『聞かないで。魔法、溶けるよ?』

 

光なのか実は中身が違う人なのか…私はわからなくなる。その時、繋がれた手はやっぱり大好きなその手で。

 

「ねぇ…何が起きてるの?」

 

『今から、感じて体験すればいいよ。』

 

光は笑って言うけれど、私にはさっぱりわからない。

 

『とりあえず、その仮面、外さないでね。』

 

現実に戻ったら、元には戻れないよ?
意味の分からない言葉を飲み込んだ私は光とともに部屋を出る。少し薄暗い廊下、カーペットが敷かれていて幻想的。

 

どこの国の建物か分からないほどの広さ。
日本の建物というよりか海外のお城みたい。

 

『ではここで質問です。』

 

光が大きな扉の前で立ち止まる。
私もつられて立ち止まって。

 

『これから始まる事は夢でしょうか?現実でしょうか?』 

 

「さっき、自分で夢だって…」

 

『でも、夢だと信じるかは〇〇次第でしょ?』

 

光の微笑みが私の心の揺れを少しずつ大きくする。あと少し、あと少し、初めての経験に変な緊張を覚える。

 

『ようこそ、〇〇…』

 

"愛しい君に素敵な思い出を…"

 

…fin